おラオス!

ただいまラオス🇱🇦のコーヒー生産協同組合にインターン中! コーヒー生産地の"今"をお届けします

おラオス!

【コーヒー生産者STORY part1】君が支払ってくれるかい?

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どもっす!

カカオたっぷりなチョコレートが恋しい、いーちぇです。

 

本日より、ラオスのコーヒー生産者に対する調査の様子を、「コーヒー生産者STORY」としてお伝えしたいと思います。

 

ぼくたちが飲むコーヒーは、どんな生産者の方々がつくっているのでしょうか。

そして、どんな思いでコーヒーを栽培しているのでしょうか。

 

あなたが口にするコーヒー、

その背後にある真実を知るきっかけになれば幸いです。

 

それでは、Part 1スタート!

 

 

 

セータプン村の組合長

 

この前の記事でお伝えした通り、最初の調査はセータプン村で開始しました。

記念すべき一人目は、この村のJCFCという生産協同組合のリーダーであるギッさん。

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生産協同組合「Jhai Coffee Farmers Cooperative」のポロシャツを着てる。

ぼくがセータプン村に行くたびに、自宅の軒先で歓迎してくれます。 

 

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笑顔が印象的。ギッヨーという愛称で呼ばれている。

 

 

ここで、少し組合の説明をさせていただくと、

ぼくが調査している「Jhai Coffee Farmers Cooperative」(通称JCFC)の中には、二種類の組合があります。

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一つ目は、それぞれの村の中で運営される一次組合

村内の組合メンバーが栽培したアラビカ種ティピカのコーヒーは、各家庭でチェリーからパーチメントという状態にされて一次組合がまとめます。

 

二つ目は、それらの一次組合をまとめる二次組合

一次組合で村内で集められたコーヒー豆は、二次組合に送られ、そこでパーチメントから生豆にされます。その後、日本やアメリカなどに輸出されます。

 

それぞれの組合に、組合長や副組合長が存在します。

今回紹介するギッはこの一次組合の組合長なわけです。

 

コーヒーの状態(チェリー、パーチメント、生豆)については、ややこしいのでまた記事を書きますね。

 

 

 

 組合長の仕事

 

ギっさんは、組合長としてどんな仕事をしているのでしょうか。

 

まずは、拠出量の把握。

村内の組合員から今年出荷できそうな量を聞き出し、それをセータプン村からの拠出量として二次組合に報告します。

 

各村の拠出量によってJCFCの組合全体の輸出可能量が決まるので、重要な仕事ですね。

 

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自分のコーヒーを見せてくれるギっさん。

 

次に、組合員への支払い。

輸出先からコーヒーの代金が支払われたら、そのお金は組合員に配らなければなりませんね。それも組合長の仕事。

二次組合から各村の組合長に対して、その村が拠出した分のコーヒーの代金が支払われれます。

そして、それを責任持って組合長が、一人一人の組合員に配るのです。

 

 もちろん仕事はこれだけではありません。

何か組合内で新しい取り組みをするときも、組合長のギっさんが中心となって行います。

 

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この前には、肥料を購入する代わりに、自分たちで有機肥料を作るという取り組みが開始しました。

その際も自らお手本となるギッさん。

 

 

 

組合長の報酬は、、、なし? 

 

前回の記事で、セータプン村のJCFCの組合員の数が大幅に減ってしまっていた、という話をしました。

その理由を尋ねてみました。

 

 

なぜ組合員数が減ってしまったのでしょう?

 

 

組合員は村内でチェリーからパーチメントに加工するだけでなく、二次組合の倉庫に移動して今度はパーチメントから生豆にする作業もしなくてはならないんだ。どうやらその作業が重荷になってしまったらしい。

 

 

 

 

組合に参加してコーヒーをチェリーから生豆まで加工することによって、自分が受け取れる販売価格は上昇します。

しかし、その価格と手間を天秤にかけたとき、チェリーのまま早く売ってしまってお金を手にしたいという人が増えたということですね。

 

しかも組合員が少ないため、今はセータプン村の組合の幹部はギっさん以外におらず、ほぼ一人で組合をまとめているそう。

 

 

 

それは大変ですね、、、

組合長としてのお給料は出るんですか?

 

 

給料?そんなものはないよ!

もはやボランティアさ。

 

 

 

これにはぼくもびっくり。

組合長として大変な仕事をしていながら、その報酬はなし。

 

 

それは大変ですね、、、

 

 

もし君が二次組合のリーダーになったら、ぼくに給料を支払ってくれるかい?

 

 

・・・

 

何も答えることはできませんでした。

彼が可哀想だからと言って、給料が彼に支払われたら、他の組合員はそれを妬むことになるかもしれません。

そうなれば、組合を円滑に運営することはできなくなるでしょう。

 

これは、難しい問題です。

 

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 「君が支払ってくれるかい?」 彼は、いつもとは違う笑顔を浮かべた。

 

 

まとめ

 

調査初日からディープな内容となり、少し驚きました。

みなさんもいかがだったでしょうか。

 

一次組合の組合長というのは、村内の組合員と二次組合との間に位置し、どちらからの信用も得なければならない、難しいポジションにあります。

だからこそ、迂闊に彼らにだけ収入を渡すことは難しいでしょう。

 

組合員からも認められる報酬がギッさんに渡ることはあるのでしょうか。

そして、他の村はどういう状況なのでしょうか。

 

今後の調査で明らかにできれば嬉しいです。

 

それではまた!